コロンビア ラス・アギラス シドラ

新たなコーヒーにチャレンジすることは、
愉しみのひとつ。

どのような特徴を持っているのか?

ロースト方法の違いにより、どのようなフレーバーが出てくるのか?

ロースターとしての感性、技術力が試されます。

とは言え、何でもかんでも
トライするわけではなく、
フレーバー以外の品質の根幹である酸味の質、
口当たりの良さ、透明感に満足できるものが前提。

品種シドラは、
エクアドルにあったネスレ社の試験農場で開発された
未発表の品種の一つとされており、
現在、エチオピア原生種系に属するとされています。

不確定なところが多いのですが、
その独特なフレーバーが注目されました。

エチオピア系統の品種と、
大きさ、形状の外観は類似していますが、
ロースト過程での反応については、かなり違いがあります。

生産国違い(本ロットはコロンビア)もあるのでしょうが。

話は変わりますが、
焙煎については誤解されていることがあり、
焙煎すれば、浅めに仕上げれば、
そのコーヒーが持つ特徴的なフレーバーが出ると
思われています。
フレーバーが出た場合でも、
(原料の品質によりますが)
酸味の質が悪い、舌触りがざらつくなど、
良く見かけます。

今回のロットは、
キャラメリゼしたようなニュアンスを
少しだしたフルーツをあしらった
焼き菓子のような感じもよかったのですが、

その個性を探っていく中で、
フローラルで、
いろいろなフルーツを前面に出すように
仕上げました。

是非お愉しみいただきたいコーヒーです。