季節のブレンド アカネ

ブレンドコーヒーの基本は、それぞれのコーヒーの特徴を見極め十分に引き出した豆を配合し、目的の香りや味わいのあるブレンドコーヒーに仕上げること。

あるブレンドの配合が、ブラジル アパレシーダ 40%、コロンビア エルバルコン 30%、エチオピア グジ ウラガ 20%、スマトラ アルフィナー 10% であったとします。
4種類それぞれの割合が同じままでも、それぞれの焙煎度合いを変えると(一つでも変えると)全く違った香りや味わいのあるブレンドコーヒーになります。

良いコーヒーほど特徴は一つではないので、どの部分を引き出すのかが重要になります。
また、焙煎度合いによっても印象は変わります。
これは浅煎りは酸味があり、深煎りは苦味があるといったことではなく、フレーバープロファイルが変わるということです。
ある豆はあるポイントで煎り上げると華やかで赤い果実を連想させる風味があるのですが、もう少し長く煎る(10~20秒)と華やかさを維持しつつ、黒系果実(例えばブルーベリー)の印象が出てきます。
萌季屋は目の前にある生豆、それぞれ生豆の特徴は何なのか、分かり易い個性以外に他の面はあるのか、など常に考え焙煎しています。

季節のブレンド アカネは、今年のアカネの香りや味になるように(甘さと深みのある香り)、他の部分(個性)を見極め引き出した豆をブレンドしています。
コーヒーの原料である生豆を他に任せず自分で厳選し、それぞれの豆の特徴を自分で悩み、見極め焙煎し、他にはないオリジナルのブレンドに仕上げることはコーヒーロースター本来の仕事であり、焙煎人として冥利に尽きます。
季節のブレンド アカネを秋の深まりとともにお楽しみください。