東ティモール ニュークロップ 出港

東ティモール産コーヒーのニュークロップが同国を出港したようです。

同国のコーヒーチェリーの収穫時期は6月~8月、その後生産処理プロセス、選別過程を
経ます。
どの生産国でも同様ですが、生産地は標高が高く、収穫時期は乾季にあたるところが多く、ある程度の期間であれば状態を保つことができます。
コーヒー豆(生豆)の輸送は一般的には船になりますので、船舶のある港は生産地と比較すると気温、湿度はかなり高い状態です。
作柄が良く、その後適切なプロセスを踏んでも、港で滞留すれば生豆の状態は落ちます。
同国の場合以前はこのような状況であったと推測します。
そのような環境にあっても関係者が「良い状態」「現地そのまま」の品質で消費国に届けたいと尽力したことで、私たちは状態の良い東ティモールコーヒーを楽しめています。

数年前、萌季屋スタッフ全員で同国のコーヒー生産地を訪問しました。
以前私が訪問したときより、高品質コーヒーの生産に対する生産者の情熱を感じました。
コーヒーの木を取り巻く環境がもっとも品質に影響を与えますが、そこに携わる人々のマインドも同じくらい重要だと思います。
やみくもな行動ではなく、情熱は有意義な一歩を踏み出す、前進につながります。
コーヒーは一年に一度つくられる農産物ですから、途中で修正するなど、補正はききません。
毎年真摯に農業に取り組んだであろう姿勢は、生豆の状態、焙煎中、そしてカップの香りや味わいから感じ取れます。
今年はどうでしょうか?楽しみです。