インド カラディカンエステート

カラディカンエステートはインドの優良な生産者スリラム・アパドゥライさんが所有する農園の1つ。
一昨年にアパドゥライ夫人が萌季屋を訪問して下さり、所有する農園のいくつかから生産されたコーヒーを試飲。
アティカンエステート ウオッシュトとともに興味を惹かれたのが、このカラディカンエステート ナチュラル。
今年念願の農園訪問が実現でき、その際買い付けたコーヒーの1つ。

一般的にナチュラルプロセスのフレーバーは他の生産処理プロセスと比べ、独特な属性を持ち合わせています。
消費者だけでなく、我々プロでもその好き嫌いは分かれます。

端的に言うとコーヒーチェリーの状態で乾燥する方法がナチュラルになりますが、
どの状態のコーヒーチェリーを乾燥させるのか、
乾燥工程中の気温の高低や風の強弱による乾燥率の高低を考慮しているのか
また、それをコーヒーチェリーの乾燥度合い(水分値)に合わせて調整しているのか
そして、休息時間があるのか

乾燥工程中に揮発性有機化合物が生まれると言われています。
「外皮、果肉がついた状態で干すことで独特な甘い風味がある」のがナチュラルの個性ではなく、
外皮、果肉がついた状態で適切に乾燥させることで、他のプロセスでは生まれない属性をもつのが本来のナチュラルプロセスコーヒーになります。

昨年訪問したブラジルの生産者も含め、優良な生産者はこのあたりを熟知しています。
彼らがつくり上げたナチュラルプロセスのコーヒーからは魅力的な風味はもちろんのこと、十分な甘さとコクがあります。
そして、クリーン。
余韻に汚れを感じるものが多い中、これらは違います。

ロースト過程を調整し、独特な風味をより魅力的に、より甘い印象に仕上げています。
是非お試しいただきたいナチュラルプロセスコーヒーです。