アカネは毎年この時期、晩秋からはじめる季節のブレンドで、
初秋、中秋の時期の涼奏（すずか）より深い味わいにしています。
ロースト度合いは深くなるのですが、
単純に深いローストの豆をブレンドするのではなく、
黄色やオレンジ色の印象から、より深みを増した赤色系、
今年はワインレッドの印象にしています。
補足すると、このブレンドにケニア産コーヒーを配合してはいませんが、
例えば先日まで販売していたキアンヤンギなどは
ローストの仕方で「オレンジ」の印象を強く出したり、
または「ブラックカラント」を引き出すことも可能です。
同じ素材でも目的に合わせた調理の仕方により素材の印象を変えることと同じです。
萌季屋には「ローストを深くして酸を弱める」といった考えはなく、
ロースト方法を変える、またはロースト度合いをかえることで「何が出るのか」を
重視しています。
これを熟知できれば1種類の生豆でも複数の味わいを表現でき、
ブレンドすることで多彩な味わいが創造できます。
2017年のアカネをご堪能下さい。