ケニア産コーヒーは長年オークションに出品されるものを確認し続けたノウハウを
もとに選定しています。
そのはじめは修業時期までさかのぼります。
ケニアの個性的な風味特性に面喰い、「好きなものを選んでいいよ」との指示にも
判断できず見送った記憶があります。
萌季屋開店後は、ケニアコーヒー生産地を訪問し、終始興奮の中、数多のサンプルを
カッピングし選定した中で見つけたコーヒーのヴィヴィッドな味わいをケニアコーヒー
の水準としました。
あの時の判断は正しかったのか?
最高峰のケニアコーヒーはどうしたら手に入るのか?
素晴らしいケニアコーヒーはどんなものなのか?
あれから10数年が経ち、判断能力も知恵もついてきました。
先日販売開始したカリンガウエットミルのコーヒーは、ケニアコーヒーの中において
異質です。
華やかな印象、かすかに紅茶も感じます。
マスカットのような甘さがあり、舌触りも心地よい。
品種の構成は特にかわらず、環境が品質に大きな影響を与えていると思われます。
また、同ウエットミルの生産プロセスには目を見張るものがあり、
コーヒーチェリーの熟度が高く、均一性に富んでいるだけでなく、
適切な乾燥プロセスを熟知していることにあります。
今年度は数種類のケニアコーヒーを買い付けています。
どれもトップクオリティになりますので、高いレベルの中でのケニアコーヒーの多様性を
是非感じてください。