先日の第10回リトリート 特別講演会では
「スペシャルティコーヒーの焙煎技術の構築」についてお話させて頂きました。
多くのロースター前でこのようなテーマについて講演することは大変光栄なこと。
日本のスペシャルティコーヒーロースターの技術の底上げに貢献出来ればうれしいことです。
焙煎技術の構築は、経験を積み重ねることが大事なのですが、
その前に目的を決定し、その目的を達成するための設計が必要になります。
その設計を基に研鑽を積むことで、達成した際にはかなりの自信がついているはずです。
また、リスクを伴う多くの検証も焙煎技術の構築には不可欠になります。
素材である生豆がどんなに良くても焙煎技術が稚拙であると、
出来上がった焙煎豆の品質は低くなります。
例えばフレーバーの点では、
その強弱だけでなく、そこから感じられるフレーバーの種類や数がかわります。
アフターテイストではその印象度がかなりかわります。
焙煎方法の違いにより、そのあたりがコントロールできるようになると
多様な表現が可能になります。
焙煎技術の構築には終わりはありません。
日々目的をもって取り組み続けることで、目指しているものに近づけると思います。