たまには少しまじめに。
品種により香味の違いはあり、コーヒーを
選ぶ際は重要な要素の一つとしています。
コロンビアにおいては"ティピカ"の香味を好み、
メインに使用しています。
しかし、同国でのティピカの生産量は
少なく、他の品種が上位を占めます。
なぜティピカを栽培しないのか?
この疑問を抱えてコロンビアへ発ちました。
コロンビアでは多くの栽培品種を見かけました。
・ティピカ
・ブルボン
・カツーラ
・バリエダ・コロンビア
・カスティージョ などなど
これらの品種は、見た目(形状、実の付き方、若芽の色など)も
違えば、味も違います。
これらの品種は以下のような栽培される意義があるので
存在していると感じました。
特に生産性の面が重要視されているので、
ティピカは少ないのでしょう。
生産性の面
・地域への適合性
・耐病性
・安定的な生産性
・収穫量の増加など
精神伝統の面
・伝統を保護するため
味の面
・消費国のマーケットを睨んだもの
など
どの品種を選択し使用するかは自由で、
"なぜそれを選ぶのか"、コンセプトが重要になると考えます。
当店は香りや味の質の良さで選びますので、
味見(カッピング)が最優先で次点として品種に
よる選択を行います。
とは言え、ティピカは香味の面において
他の品種より優れているとの経験から選択する際は
考慮しています。
そして、美化をしているつもりはありませんが、
修業時期に味わった『りんごの蜜の部位のような味わい』
(心地よいが明確な酸味と濃縮感のある味わい、なめらかだが厚みのあるコク)
のコロンビアが指針となっています。
つづく