東ティモール コーヒー生産地訪問 Part3

コーヒーの木の品種はティピカで、
ポルトガル植民地時代(1815年)に
ブラジルから持ち込まれたのが
はじまりとされています。

それ以後、農薬や化学肥料を一切使わずに
栽培されてきました。

ティピカは繊細で
栽培が難しい品種であると聞いたことがあります。

その木がのびのびと成長している姿から、そ
れを取り巻く環境が素晴らしく
良いことが窺えます。

取り巻く環境とは、
自然のみならず、そこで生活し生産している人々も含まれます。
ティピカは原種の一つで、
世界におけるコーヒー栽培のきっかけとなった
品種です。

エチオピアから持ち出されたこの品種は、
イエメン、インド、インドネシア、オランダ、フランス、西インド諸島へ
と伝わりました。

ブルボンのイメージが強い(過去)ブラジルから
ティピカがどのように東ティモールへ渡り、移植されたのかは不明ですが、
コーヒー伝播の歴史から…
ブラジルにはじめてコーヒーの木が持ち込まれたのは、
フランス領ギアナから流出した木、つまりティピカ。

その木はアマゾン流域のパラ州へ導入され、
その後、
リオデジャネイロに移植され、
本格的なコーヒー栽培につながりました。
その子孫が東ティモールに渡ったのかもしれませんね。