イルガチェフェタイプのコーヒーとはじめて出会ったのは今から約16~17年前であったと記憶しています。
誰が飲んでも明らかにフルーツを感じる味わいで、コーヒーにさらなる発展性があることを理解しました。
あれからイルガチェフェタイプのコーヒーに魅了され、何度か現地に足を運び、その神秘性に触れました。
イルガチェフェは地域名と商品名の2つがあると理解しています。
イルガチェフェコーヒーはイルガチェフェで生産されたコーヒーでなく、カップクオリティがイルガチェフェタイプの基準をクリアしているもの。
イルガチェフェタイプコーヒーの生産地域としては、南部諸民族州ゲデオゾーンやオロミア州ボレナゾーンが該当します。
地域としてのイルガチェフェは南部諸民族州ゲデオゾーン内にあります。
イルガチェフェタイプコーヒーの一般的なフレーバプロファイルはフローラル、フルーティー、ティーでしょうか。
フルーティーやフローラルといってもその程度や質は様々あり、その中でも最高とは何かを意識しています。
近年は気候変動の影響なのか、独特な風味特性をもつイルガチェフェタイプのコーヒーが減っていると言われています。
現に多くのサンプルのカッピング(コーヒーのテイスティング)からそのことを感じています。
風味特性に加え、重要視しているのがコクと酸味の質です。
コクは立体的で質が良い、球状の印象。
酸味はきれいで甘さを伴い、余韻にも好印象を与える質。
酸味があれば良いわけではない。
前年度産は当店の基準をクリアするものがなく、同地域産と双璧をなすシダモ産を扱いました。
今年度産は納得のいくイルガチェフェタイプコーヒーに出会えました。
エチオピア イルガチェフェ ウォルカ チェレベサ ウオッシュト
ご堪能下さい。
写真はエチオピア 南部諸民族州ゲデオゾーン イルガチェフェ地域のウオッシュトプロセス風景。